エアコンクリーニングと健康

エアコンに発生しやすいカビと健康被害

エアコン内部には黒カビが多く発生しやすい傾向にあります。

エアコンの内部は普段目にしない箇所であることから、黒カビの発生に気づかずにそのまま使用している方も少なくありません。


カビ胞子は増殖する性質を持っているため、黒カビを放置したままエアコンを使用していると、部屋中にカビ胞子をまき散らすことになります。空気中に浮遊したカビ胞子を吸い込むと、人によってはアレルギー反応を起こす場合があるので、きちんとエアコン内部の掃除を行いましょう。

アスペルギルス症はカビ性肺炎とも呼ばれており、味噌や醤油、酒などにも含まれているコウジカビが病気の要因となります。

肺に疾患をお持ちの方や抵抗力が落ちている方、ステロイド剤を使用している方は注意したい病気ですので、覚えておいてください。

カビ胞子はアレルゲンとなりやすく、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹、鼻炎や喘息、結膜炎を引き起こす可能性があります。

呼吸器系疾患や肺炎、夏型過敏性肺炎もカビが要因となっている場合があるので、エアコンのカビによる健康被害に注意しましょう。


基本的にカビは視覚で確認できるようになった時点で、数日から数週間の期間をかけて増殖したと考えられます。


定期的にお手入れを行い、カビの発生を防ぐようのが一番です。


エアコンカビの原因

気温

カビは寒さに弱い傾向にあるため、冬場はあまりカビが発生しません。カビが増殖する気温は20~28度のため、夏場など暖かい季節はカビが発生しやすい傾向にあります。

ただし、冬場でも暖房を使用すれば室内の温度が高くなるため、エアコンの内部はカビが生える環境が整っています。基本的には、人が快適に暮らせる気温はカビが発生する可能性があると覚えておきましょう。

気温や室温が高いとカビが発生しやすいので、季節に限らずカビ対策を行いながら予防してください。

湿気

湿度が高いとカビが発生しやすい傾向にあります。湿度が60%を超えるとカビは活発になり、湿度80%を超えると急速にカビが増殖し始めます。

室内の湿度が低くても、エアコン内部は熱交換器に結露が発生するため湿った状態です。エアコンを使用している間は内部を乾いた状態に保てないため、湿度が高くカビが生えやすい環境です。

エアコンを使用する上で湿気は避けられないので、こまめに掃除をしてカビの発生を防ぐことをおすすめします。

ホコリなどの汚れ

カビの繁殖には栄養が必要です。カビの栄養源となるのはホコリや汚れとなるので、エアコン内部のカビの繁殖を防ぐためにも、定期的に掃除をしましょう。

エアコン内部はホコリや汚れが集まりやすいため、高温多湿の環境と相まってカビが繁殖しやすくなります。気温が高く、湿気も多い場所にホコリや汚れがあるなど3つの条件が揃った場所は、エアコンに限らずカビが発生する好条件が揃っていると覚えておいてください。