ガーデン&エクステリア ライティング

パスライティング(最もガーデンで使われる定番のテクニック)

 〈ライティング効果〉

・パスライティングは、道、花壇を照らすのに最も一般的なテクニックです。

・アプローチなどの床に光の模様を付けて歩行の安全を確保するテクニックとして用いられます。照明器具を昼のデザインの一つとして見せる

 手法や、照明器具を黒子として光だけを見せる手法などさまざまです。暗くならないように、バランスよく照明を配置することで、防犯性を

 高めます。

〈ライティング手法〉

・意図的に明暗を作ることで印象的な空間を演出できます。

・十分な明るさを確保するために一定の距離間を保って設置すると効果的です。


アプローチウォークライティング(玄関まで美しく誘導します)

〈ライティング効果〉

・小さい光の連続で華やかさを生み出します。

 器具自体の存在感は弱いので、外構のテイストを選ばず使えるテクニックです。

・光の受け手となる壁面と近い位置に設置することで、壁面に光を与え、存在感を高めることが出来ます。

〈ライティング手法〉

・周囲を照らす光ではないので、周囲が暗い場所では不安や危険を与える恐れがあります。

 周囲環境がある程度明るい場所に適しています。


フットライティング(優しい光で安全を作ります)

〈ライティング効果〉

・アプローチ面だけではなく、低い位置から周囲を照らすため、安心感、落ち着きを演出できます。

・周囲が明るいとうるさくなるので、比較的暗い場所に適した手法です。

〈ライティング手法〉

・均一に照らすのではなく、明暗を作って配置することで奥行きや美しさを作り上げます。

・器具はグレアに注意し、上面遮光のものなど選択するとよい。


ステップライティング(段差の危険から守ります)

〈ライティング効果〉

・ステップライティングは、段差のあるガーデンにおいて欠かせないライティングテクニックです。

・階段などを照らすことで自然と視線を誘導し、段差に気が付かせ安全を作ります。

 また、照らし方によって安全と同時に美観も作り出します。

〈ライティング手法〉

・蹴上に仕込む

 蹴上げに光源を仕込み間接照明として蹴面を照らします。

 この場合の注意点として、仕上げの素材(タイルなど)に光源が映り込まないように考慮する必要があります。

 メンテナンス、収まりなどからLEDが適しています。

・壁面、柱に取り付ける

 壁面や、柱がある場所では段差に向けてライトを取付け、蹴面を照らします。

 設置位置としては最上段と最下段に取付ることで段差を認識しやすくなります。


アップライティング(シンボルツリーをライトアップ)

〈ライティング効果〉

・アップライティングは、私たちが日中に見る、太陽に照らされた上からの光とは対照的でとても幻想的な印象を与えます。

・アップライティングは、ランドスケープの中で象微的なもの(シンボルツリーなど)を照らし、高い位置と低い位置にコントラストを作ることで

 対象物を幻想的に照らし出します。

〈ライティング手法〉

・アップライティングは光源、器具の種類により、異なる印象を与えるので、理想のイメージに合った器具を選ぶ必要があります。

・アップライトやアクセントライトだけでなく、地中埋め込み型のグランドライトも実現することが出来ます。


ビスタライティング

・並木道を演出するためのライティングテクニックです。

・アップライティングやクロスライティングの効果を使って立体感を作りだします。

・手前の光量を大きく、奥の光量を小さくすることで、奥行きを強調した演出が可能です。


クロスライティング(光を均一当てる)

〈ライティング効果〉

・どの方向から見ても均一に照らされているように見せるテクニックです。

・複数のライトで照らすため、それぞれのライトの位置、角度を調整することで、理想に近い明るさ、光の範囲を作りだせます。

〈ライティング手法〉

・同じライトを使用することで、影のでき方、色温度をそろえ、違和感のないクロスライティングが可能になります。

・樹木の成長に合わせ、ライトの角度、位置の調整を行いやすい器具を選ぶとよいでしょう。


シルエットライティング(輪郭を浮かび上がらせる)

〈ライティング効果〉

・シルエットライティングは意図する対象物を照らすのではなく、背後の壁面を照らしシルエットを浮かび上がらせるテクニックです。

・壁面に当てた反射光が対象物を後方から照らし、落ち着いた印象を与えます。

〈ライティング手法〉

・シルエットにする対象物と壁面の状況を確認し、壁面はシンプルで明るいものが適しています。

・対象物に合わせ、光の広がりを考慮し、角度調整のできるライトを選択すると良いです。


シャドーライティング(影が生み出す奥行き感)

〈ライティング効果〉

・影を壁面に落とし込み、奥行き、空間の立体感を強調します。

・影を壁面に落とし込むことで、面白さ、神秘的な印象を与えます。

〈ライティング手法〉

・影を作る位置を確認しライトの位置を決めます。また、壁面は明るくシンプルなものが適しています。


ムーンライティング(空から光を浴びる)

〈ライティング効果〉

・月光を浴びた様な影を地面に作り出し、自然に近い状況を作りだします。

〈ライティング手法〉

・樹木の内側にライトを設置し、大きな枝に対して、光を投げかけると影を程よく作りだせます。